下肢静脈瘤のレーザー治療に関する相談
なぜ日本ではレーザーストリッピングの普及が遅れているのですか?
レーザーストリッピングを行なうには、下肢静脈瘤診療の経験と超音波検査の技術、血管内治療の経験など多くの分野にまたがる知識と経験が必要です。
患者さんにとっては簡単で楽な治療ですが、治療を行なう側にとってはなかなかハードルが高い治療なのです。
ただ単にレーザーストリッピングを行なうだけならそれ程難しいことではありません。個々の患者さんに最適な治療の計画を立て、どんな事態にも対応して安全確実にレーザーストリッピングを行なうのは簡単なことではないのです。
また、下肢静脈瘤に対する認識が遅れていることも原因の一つと考えられます。多くの病院や医師が、下肢静脈瘤は命に関わる病気ではないので、積極的に治療する必要がないと考えている傾向があるようです。
しかし、放置しておいて自然に治ることはなく、確実に進行していきます。できるだけ早い段階で治療したほうが、その後の合併症を防ぐ事ができます。